首都圏と近畿地方にあるスーパーの15%で、バターが欠品していた――。こんな調査結果を、農林水産省が25日発表した。酪農・乳業の業界団体「Jミルク」は、バター不足はほぼ解消されたとしているが、消費者に十分行き渡っているとはいえないようだ。

 調査は今月4~6日、農水省の外郭団体が、首都圏と近畿地方にある売り場面積1千平方メートル以上のスーパー計97店を対象に実施した。それによると、バターが棚に全くなく「欠品」していたスーパーが11%、バターの棚がない「取り扱いなし」も4%あった。85%のスーパーはバターを置いていたが、品不足で「お1人様1個」に限定しているスーパーも含まれている。

 「Jミルク」が25日発表した今年度のバターの需給見通しによると、政府の1万トンの緊急輸入や、乳業メーカーの増産で3600トンの余裕があると見込む。需要が集中するクリスマスシーズンを含む今年10~12月期のみ400トンの不足を見込んでいるが、メーカーの在庫は増えている。農水省は「昨年のような深刻な品不足は起きない」(牛乳乳製品課)とみて9月に追加の輸入はしないと決めた。

 スーパーで欠品が目立つ原因について、農水省は「供給不安から、卸業者などが在庫を増やすなどの動きがある」(同)と流通段階の問題を指摘している。